応用できる考え方を伝えていくのが教育です

進学校の最終目標である入試の対策として、学校や学習塾の授業では「頻出事項」の徹底的な詰め込みが行われています。その方針自体は全く誤りではなく、特に受験期直前や学力レベルの低い生徒にとって非常に効果的な指導法とされています。しかしながら受験までの長い期間、その指導法を徹底して行い続けることは正しい判断とは決して言えません。入試とは、進学後にその生徒が学ぶために必要最低限の知識や考え方を習得しているかどうかを判断する材料でしかありません。入試対策という勉強の経験を通して、その後の人生で一人で判断し行動できる力を養うことが最も大切なことです。幅広い問題に応用して解を導くことができるような考え方、そしてその考え方を膨らませるための土台となる知識を、教育者は指導していく必要があります。空腹の子どもには魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えるべきだと謳う名言が示すように、入試対策を通して自立した学習者を育てていくことこそ教育と言えます。

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